サプライチェーン・マネジメント

基本的な考え方

NSDの事業の営みは多くのビジネスパートナーによって支えられており、持続可能な社会を実現していくためには、これらビジネスパートナーと一層の協業深化を図っていくことが重要であると考えます。そのために、法令等に基づく対等で公正な取引を励行するとともに、業務効率化による労働時間の削減やテレワークの活用を中心に、働き方改革をビジネスパートナーとともに積極的に推進していきます。

また、サプライチェーン全体で取り組みを進めていくために、ビジナスパートナーが当社とともに取り組む事項をサステナビリティ調達ガイドラインとしてまとめ、理解と実践を求めてまいります。

サステナビリティ調達ガイドライン

近年、企業は社会の持続可能な成長のための活動をサプライチェーン全体で行うことが求められており、NSDとしても、社会からの期待や信頼に応えるため、サプライチェーンを意識したサステナビリティ活動に積極的に取り組んでいます。
ビジネスパートナーとともに持続可能な社会を実現していくにあたり、グローバルなサプライチェーンにおける企業の社会的責任を推進する企業連合であるRBA(Responsible Business Alliance)が策定した行動規範を踏まえ、ビジネスパートナーに取り組んでいただきたい事項を「サステナビリティ調達ガイドライン」としてまとめています。

ビジネスパートナーとの協業深化に向けた取り組み

公正公平な取引の励行

NSDは、「グループ行動基準」、「グループ行動規範」において、不正競争防止法や独占禁止法等の関係法令等を遵守し、正しい企業倫理に基づいて行動することを義務づけています。
ビジネスパートナーとの取引の開始にあたっては、開発サポート部が、下請法や労働者派遣法等の法令や各種ガイドラインに照らし、当該取引の適切性を検証しています。
さらに、ビジネスパートナーの皆様も利用できる通報窓口を設置し、不正・不祥事の未然防止に努めています。

ビジネスパートナーの経営層との定期的な情報の共有

持続可能な社会を実現するためには、ビジネスパートナーのご理解とご協力が不可欠です。NSDでは、ビジネスパートナーを定期的に訪問し、経営層と対話することで、サステナビリティ調達に対する当社の考え方をご理解いただき、ビジネスパートナーにおけるサステナビリティ活動の積極的な取り組みをお願いしています。
また、「サステナビリティ調達ガイドライン」を制定し、当社の考え方を明示するとともに問い合わせ窓口を設置することなどを通じて、ビジネスパートナーに向けて当社のサステナビリティに対する考え方の浸透を図っています。

多様な人財が働きやすい職場づくり

NSDでは、当社社員と同様にビジネスパートナーの皆様にとっても働きやすく、かつ多様な働き方ができる職場づくりに取り組んでいます。
新型コロナウイルスの感染対策を契機に、リモート接続のためのネットワーク機器を増強し、ビジネスパートナーの皆様も利用できるテレワーク環境を早期に整えました。
ビジネスパートナーの皆様の労働時間については、ビジネスパートナーの管理者と就業状況の共有を図り、業務効率化について協議するなど、長時間労働の防止に努めています。特に派遣労働者については、調達部門がシステムにより労働時間を管理し、36協定の遵守に努めています。

ビジネスパートナーへの教育支援

お客様に高品質な製品やサービスを提供し続けるためには、サプライチェーンにおけるIT技術の向上が大切であると考えています。NSDでは、新入社員に実施している技術研修プログラムをビジネスパートナーの新入社員にも提供し、ビジネスパートナーの皆様のIT技術のスキルアップを支援しています。

ビジネスパートナーとの情報セキュリティ対策の徹底

多くのビジネスパートナーと協業する中で、情報セキュリティに対する意識を高く持ち、継続的に対策していくことが持続可能なサプライチェーンの維持につながります。
NSDでは、新規に取引を開始するビジネスパートナーに対しては、当社の情報セキュリティポリシーに基づき評価を行い、情報セキュリティ管理体制が整備されているか確認しています。その際、評価の低い場合には、契約を見送ることもあります。
また、ビジネスパートナーの皆様に情報セキュリティ研修を毎年行い、当社の情報セキュリティポリシーへの理解を深めることで、遵守いただいています。