TCFD提言に基づく情報開示
TCFD提言に基づく気候変動関連の情報開示
NSDは、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言※に賛同するとともに、気候変動が当社の事業にどのような影響を及ぼすかの情報を、TCFD提言のフレームワークに基づき、「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」および「指標と目標」の4つの要素に沿って開示しています。
当社では、これからも中長期的な視点に立って気候変動と向き合い、気候変動が当社の事業に及ぼす影響への理解を深め、気候変動に関するガバナンス、戦略、リスク管理、財務への影響などの事項を適時的確に開示することで経営の透明性を高めてまいります。
- ※TCFDとは、気候関連財務情報開示タスクフォースの英名であるTask Force on Climate-related Financial Disclosuresの略称で、金融安定理事会(FSB)により、気候関連の情報開示および気候変動への金融機関の対応を検討するため、2015年12月に設置された組織です。世界各国の各業界に対して、気候変動に関連する「ガバナンス」、「戦略」、「リスク管理」および「指標と目標」の4つの要素に沿った情報の開示を提言しています。
ガバナンス
NSDでは、気候変動への対応を含む当社のサステナビリティ活動を推進することを⽬的に、代表取締役社⻑を委員長とする「サステナビリティ推進委員会」を取締役会の下部組織として設置しています。
同委員会を構成する委員は、コーポレートガバナンス、資源・エネルギー管理、サプライチェーン、健康管理、対外開示などを担当する部署の責任者です。同委員会は、当社グループのサステナビリティに関する取り組み方針の審議、取り組み状況のモニタリング、情報収集や役員・社員への啓発を主な役割とし、原則として四半期に1回の頻度で開催しています。
同委員会にて審議された内容は当社の取締役会へ定期的に報告しており、重要な事項に関しては取締役会がこれを決定する体制となっています。

戦略
NSDグループの事業に影響を及ぼすと予想される気候変動に関連する「リスク」と「機会」について、TCFD提言のフレームワークに基づいて、次の【図表2】に整理しました。
種類 | 予想される財務への影響 |
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移行リスク |
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物理リスク |
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機会 |
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リスク管理
NSDでは、サステナビリティ推進委員会が中⼼となり、気候変動が当社の事業に及ぼすリスクを管理しています。
同委員会は、気候変動に関する知⾒者等で構成しており、将来的に想定される当社グループのリスクに関する情報の収集に努めるとともに、当該リスクの内容に見合った適切なモニタリングの方法を議論しています。
指標と目標
NSDグループでは、世界規模で深刻化する気候変動の問題に対処するため、気候変動・エネルギー管理を当社のマテリアリティ(重要課題)の一つとして位置付けており、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出量の削減に取り組んでいます。
現行の当社のCO2削減目標については次の【図表3】のとおりです。
2020年度実績 | 目標時期 | 目標値 |
---|---|---|
2,406 t-CO2(基準年) | 2030年度 | 42%削減(2020年度比) |
2044年度 | ネットゼロ達成 |